UA-189804203-1

まだ知らないの?利上げと株式の関係をこっそりプロが解説!

2022年2月22日

利上げってなに?」「利上げが起きると株式にどんな影響があるの?」「利上げは株式にとってプラス?マイナス?
こんなお悩みを金融のプロである私が本記事で解決します。

この記事は以下のような人におすすめ!
・利上げってなに?
・利上げが及ぼす株式への影響が知りたい!
・利上げすると株式にとってプラスなのかマイナスなのか知りたい!

利上げとは


利上げとは、各国の中央銀行が政策金利を引き上げることをいいます。
過度なインフレを引き起こし、景気が過熱した場合に中央銀行が利上げすることで、企業が資金調達をしにくくなったり、消費者の消費意欲を抑えたりすることが出来ます。この利上げにより、景気の過熱を抑えることが期待出来ます
一方で、過度な利上げは景気を冷え込ませてしまう恐れがあります。先に述べたように、利上げすると、企業の資金調達や消費者の消費意欲が抑えられます。つまり、過度な利上げを行ってしまうと、景気が一気に悪くなり、経済がうまく回らなくなってしまう恐れがあるのです。

利上げによる株式への影響

利上げは株式に大きな影響を与えます。また、株式に対する利上げにはメリットもデメリットもあります。これを分かっているか否かで、利上げのニュースが出たときにあなたがとる投資戦略が変わります。ここからは、投資を行ううえで、すごく大事なポイントとなるので、何度も読み返してしっかり理解してくださいね。

株式に対する利上げのメリット


利上げを行うことで株式に対するメリットは、

株式に対する利上げのメリット
1.景気が良いことの裏付け
2.銘柄の選択が簡単

の2点です。

景気が良いことの裏付け

そもそも利上げは景気が良くないと行いませんなぜなら、利上げは、景気の過度な過熱を抑えるために行うからです。
「利上げを始める」と中央銀行が宣言することは、景気が今いいですよと親切にアナウンスしてくれているものとして捉えることが出来ます。株式は景気が良くないと、株価が上がりにくくなります。一方、景気が良いと企業の業績が良くなりやすいため、株価は上がりやすくなります。
中央銀行が正式に景気が良いと宣言してくれているのだから、安心感がありますよね。

 

銘柄の選択が簡単

利上げが行われると、株式の銘柄選択が利上げ前よりも簡単になります。利上げ時は、借金の多い企業の株価が下がってしまう傾向にあります。これは、利上げにより、企業の借金するときの金利が上がってしまうため、返済する利息が増え、利益を圧迫してしまうのではないかという懸念から来ています。
一方で、利上げ時に、借金の少ない企業は投資家から好まれる傾向にあります。借金の少ない企業は利上げによる金利上昇の影響をほとんど受けないので、利上げ時に投資資金の逃げ道として投資家から資金が集まりやすくなります。
以上のことから利上げ時には借金の少ない企業を選択したほうが利上げの影響をあまり受けなくて済むので、銘柄の選択が簡単になります。

株式に対する利上げのデメリット


利上げを行うことの株式に対するデメリットは

株式に対する利上げのデメリット
1.新興企業には逆風
2.相場が不安定に

の2点です。

新興企業には逆風

利上げは新興企業には逆風となります。新興企業は資金力が乏しく、どうしても借金せざるを得ない企業が大多数を占めています。利上げが行われると、貸し出し金利が上昇するため、負担しなければならない金利が増え、利益を圧迫してしまいます。投資家はこれらを懸念して利上げ局面では新興企業の株式を売却する傾向にあります。
ですので、利上げは新興企業には逆風であるといえます。

相場が不安定に

利上げが行われると相場が不安定になります。通常、中央銀行は一気に利上げを行いません。利上げ回数や利上げの幅を経済を見ながら慎重に上げていく傾向にあります。ですので、投資家は利上げのニュースが出るたびに、株式の売り買いを繰り返します。つまり、利上げのニュースが出るたびに、相場は不安定になるということです。
あなたが短期で投資をするなら利上げ局面は不安定な相場になることを覚悟して臨まなければなりませんので、十分注意してください。

まとめ

本記事では、利上げと株式の影響について解説しました。
まとめると、

利上げとは各国の中央銀行が政策金利を引き上げること
株式に対する利上げのメリット
・景気が良いことの裏付けになる
・投資する銘柄の選択が簡単になる
株式に対する利上げのデメリット
・新興企業には逆風になる
・相場が不安定になる

今まさに相場が注目している「利上げ」。
本記事を理解できるまで繰り返し読んで利上げと株価の影響をきちんと抑えられれば、あなたの投資戦略はより良いものになるでしょう。これからもあなたの投資生活を充実させていけるようわかりやすい解説をしていきますので、よろしくお願いします!本記事の内容をもっと詳しく知りたい方は、こちらの本がオススメ!

アメリカ連邦準備制度(FRS)の金融政策 世界の中央銀行