バリュー株とグロース株って何が違うの?どちらを選ぶべき?現役金融マンが解説
本記事の内容
・グロース株とは今後も高い成長を見込める株のこと
・バリュー株とグロース株どちらを選ぶべきかがわかります
本記事を書いている筆者は現在金融機関でお客様の資産運用を専門に行っており、日々お客様から頂くお悩みにお答えしています。
そんな現役金融マンが今回は「バリュー株・グロース株について」わかりやすく解説していきます。
結論としては
「どっちも持ってください。」
なのですが、その理由も併せて解説していきますので、最後までお付き合いお願い致します。
目次
1.バリュー株とは
バリュー株とは本来の企業価値よりも現在の株価が割安である株のことです。
あまり今後の成長が期待されていないこと、知名度が低いことなどから投資家の注目を浴びていないことが少なくありません。
バリュー株は本来の企業価値よりも低い株価と考えられる銘柄のため、適正な価格に戻ろうとする動きを利用して利益を狙える可能性があります。
バリュー株は相場の平均と比べてPER(株価収益倍率)やPBR(株価純資産倍率)が低いです。相場の平均(TOPIX)はPERが15〜25倍、株価純資産倍率は1倍を下回るとバリュー株といわれます。
以上の指標を見比べたうえで、バリュー株とは本来の企業価値よりも現在の株価が割安である株のことです。
業種としては、金融株や製造業株が多いです。
1.1バリュー株のメリット
バリュー株のメリットは株価の値動きが比較的小さいことです。理由としては、株価が利益や資産に対してもともと割安になっているため、株価の下落率が低いことが挙げられます。また、株価が割安であることから配当利回りが高い傾向にあります。
1.2バリュー株のデメリット
バリュー株のデメリットは大きな成長が見込めないことです。
また、割安のまま放置され続けることがあります。なぜバリュー株が割安のまま放置されているのか理由を考える必要があります。
2.グロース株とは
グロース株とは売上や利益の成長が高く、今後も大きな株価上昇を見込める株のことです。
革新的なサービスや製品を市場に提供したり、業績が急拡大しているため、今後も大きな成長が見込める企業がグロース株と呼ばれます。
業種にはITやテクノロジー関連企業が多いです。
2.1グロース株のメリット
グロース株のメリットは短期間で大きく利益を出せる可能性があることです。
革新的なサービスを出し続けたり、売上や利益など業績の面で投資家の期待にうまく答え続けることができれば、投資家の期待値がさらに高まるため、株価が急騰する可能性があります。
2.2グロース株のデメリット
グロース株のデメリットは短期間で損失を出してしまう可能性があることです。
投資家の期待値が株価に乗っかっている分、相場の平均に比べてPERやPBRが高くなりやすいので、本来の企業価値に対して割高であるとみなされて相場の下落局面では一気に下落する可能性があります。また、グロース株は生み出した利益を新たな事業に再投資する企業が多いため、配当金はあまり期待できません。
3.バリュー株とグロース株どちらを持つべきか?
理想は、それぞれのメリット、デメリットをよく理解したうえで、バリュー株とグロース株の両方を持つことが望ましいです。
なぜなら、バリュー株は企業価値に対して割安であり、高い配当利回りが期待できる一方で、大きな成長が期待できません。グロース株は大きな成長が期待できる一方で、企業価値に対して割高であるとみなされやすく、配当金が出ないことも多いです。また、バリュー株は値動きに安定性がある一方で、グロース株は値動きが激しいという特徴もあり、どちらも良い点、悪い点があるからです。
以上の理由からそれぞれのメリット、デメリットをよく理解したうえで、バリュー株とグロース株の両方を持つことが望ましいでしょう。
4.まとめ
・バリュー株はのメリットは株価が割安であるため、値動きが比較的小さいことや高い配当利回りが期待出来ますが、大きな成長が見込めないことがデメリット
・グロース株のメリットは高い成長が見込めるため株価が大きく上昇し、短期間で大きく利益をだすことが期待出来ますが、値動きが比較的大きく、短期間で大きな損失を出してしまう可能性があることがデメリット
・理想はバリュー株、グロース株それぞれのメリット、デメリットをよく理解したうえで、両方を持つこと
いかがでしたか。本記事を読み終えることで、あなたの投資ライフの助けになれば幸いです。最後まで読了頂き、ありがとうございました。バリュー株について詳しく書かれた書籍はこちら↓
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