資産運用に失敗する人ってどんな人?現役金融マンが解説
今回はこういった疑問にお答えします。
1.資産運用に失敗するとは?
資産運用に失敗する人とは資産を増やせなかった人を指します。なぜなら資産を運用する目的が資産を増やすためであるからです。
そのため、資産運用を終えた時点で、資産を増やせなかったならそれは資産運用とは呼べません。
例えば、100万円を銀行の定期預金に1年間預けても貰える利息は税引き前で20円(0.002%の場合)であり、資産を運用したとは言えないでしょう。
ただし、今後の人生で必要な資産を既に持っていてこれ以上資産を増やす必要のない大金持ちには資産運用をする必要はないでしょう。
国民の大半は大金持ちではありませんので、資産運用を行い、資産を増やす必要があるでしょう。
以上のことから資産運用に失敗する人をここでは資産を増やせなかった人と定義します。
2.資産運用に失敗する人の特徴
資産運用に失敗する人の特徴は3つあります。
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- 1.短期的に利益を出そうとする人
- 2.とるべきリスクをとらない人
- 3.目標金額が定まっていない人
順に解説します。
1.短期的に利益を出そうとする人
資産運用に失敗する人の特徴1つ目は、短期的に利益を出そうとする人です。
例えば、ここ1.2年で日本の個人投資家から大きく注目を浴びている米国株式ですが、超長期の100年間の平均リターンは約3〜7%と言われており、1年間で2倍や3倍になる可能性は限りなく低いです。
一部の天才を除いて感情に左右されず、完璧に相場を読んで短期的に利益を出せるひとはゼロに等しいです。また、一部の天才トレーダーは株式の売り買いを短期間(1日、1週間)で行い、毎日チャートに張り付く必要がありますが、一般の方は相場が開いている間に仕事がありますので、再現性がなく、ほぼ不可能です。
ですので、資産運用を行う大半の人が短期的に利益を出そうとしないことが失敗を防ぐ方法です。
2.とるべきリスクをとらない人
資産運用に失敗する人の特徴2つ目は、とるべきリスクをとらない人です。
資産運用によって得られるリターンはあなたがとるリスクによって変化します。
例えば先ほども例に挙げた銀行の定期預金でいくと、定期預金は1000万円とその利息まで預金保険機構が守ってくれます。預金保険機構はいわば国が後ろ盾をしている機関ですので、リスクが低いといえるでしょう。ただし、定期預金に預けることで得られるリターンは年率で0.002%です。
ここで1つ気をつけて頂きたいのが、なにも資産が1日で2倍になったり、半分になったりするリスクをとれと言っているわけではなく、自分が許容できる範囲で上手にリスクをとる必要があるということです。
ですので、資産運用を行う大半の人はとるべきリスクをとることが失敗を防ぐ方法です。
3.目標金額が定まっていない人
資産運用に失敗する人の特徴3つ目は、目標金額が定まっていない人です。
資産運用を行うときには将来つくりたい目標金額を定めてから投資をしてください。
なぜなら、資産運用は自分の資産が上にも下にも動くものだからです。つまり、資産が増えたり減ったりを1年中繰り返します。
目標金額を決めなければ、いつまで投資を続ければ良いのか終わりが見えませんし、毎月積み立てる資産運用を行うなら、毎月いくら運用にお金を捻出するべきかがはっきりしません。
例えば現在45歳のサラリーマンが月1万円積立投資を行うとして、年間リターンが3%だとします。これを定年の65歳まで積み立てたとすると20年後に約328万円になります。(※金融庁資産運用シュミレーションより引用)
でもこのサラリーマンは65歳になったとき、実は必要になる資産が3000万円だったとすると、約2700万円程足りない計算になります。これではせっかく資産運用を行ったのに、あまり意味が無くなってしまいますよね。
確かに資産運用をしないよりはした方がいいけれど、目標金額を定めた方が積み立てを何年続けて、月にいくらずつ積み立てるべきかがはっきりするため継続しやすくなります。
ですので、資産運用を行う時には、つくりたい目標金額を定めてから投資をしましょう。
3.まとめ
まとめると、資産運用に失敗する人の特徴は
1つ目は短期的に利益を出そうとする人
2つ目はとるべきリスクをとらない人
3つ目は目標金額が定まっていない人
です。
本記事を読み終えたあなたが資産運用に失敗しないためには、今回解説した失敗する人の特徴に当てはまらないように投資を行って頂く必要があるでしょう。
資産は命の次に大切です。そんな大切な資産を運用する際に失敗してほしくないので、本記事で得た知識をもとに将来必要な資産を作るためにとるべき具体的なアクションをとっていただけると幸いです。最後まで読了頂き、ありがとうございました。
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