株式分割って何なの？メリット・デメリットを投資家・企業の視点で分かりやすく解説！

2022年2月14日2022年2月15日

株式投資をしていると、「株式分割って言葉、聞いたことはあるけど、メリットってあるの？」「そもそも株式分割ってなに？」「企業は株式分割するメリットあるの？」
こんな疑問が湧いてきますよね。
株式投資をするうえで、重要な「株式分割」。現役金融マンである私がわかりやすく解説しますので、最後までお読みくださいね！

こんな悩みを解決できる記事を用意しました。

株式分割とは

株式分割とは、株式を分割することです。
具体的には、既に発行されている株式を、1株を2株、3株と分割します。また、1.2倍、1.5倍など小数点単位で分割が行われることもあります。
基準日時点で、株式を保有している投資家には、分割された株式が割り当てられます。
株数が増えても会社の価値は変わらないので、保有している資産は変わりません。
一見、何の意味もなさそうな株式分割ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

株式分割のメリット

株式分割は投資家にも企業にもメリットがあります。
あなたが持っている企業が株式分割を発表したときにびっくりしないように、それぞれのメリットをしっかり押さえておきましょう。

投資家のメリット

株式分割を行った際、投資家のメリットは

株価が下がるため、株式を購入しやすくなる

株式分割をすると、1株当たりの株価が下がるため、株式を購入しやすくなります。

となるので、株式分割をすると1株当たりの株価が下がるため、株式が購入しやすくなります。

もらえる配当金が増える可能性がある

株式分割を行う企業が1株当たりの配当金額を据え置いた場合には、もらえる配当金が増える可能性があります。

このように企業が株式分割をすることで配当金が増える可能性が投資家のメリットとして挙げられます。

企業のメリット

株式分割を行う企業のメリットは

株の流動性が高まる

株式分割を行うと1株当たりの株価が下がるため、小口の個人投資家が売買を繰り返してくれやすくなります。
株価が高すぎると資金力のない個人投資家は買いたくても買えないという状況になってしまうので、株式分割を行うことで株の流動性が高まるというわけです。

時価総額が上昇しやすくなる

株式分割を行い、株の流動性が高まると、時価総額が上昇しやすくなります。
今まで買えなかった個人投資家が参入してくることにより、頻繁に売買されるため、株自体の注目度が高まります。
よって、株の注目度が上がり、人気銘柄となれば資金調達が株式分割を行う前よりも簡単になりやすく、時価総額が上昇しやすくなります。

株式分割のデメリット

ここまで読むと株式分割はいいことだらけじゃないか！と声が聞こえてきます。
しかし、現実はいいことばかりではありません。
ここからは、株式分割のデメリットを解説していきます。

投資家のデメリット

株式分割によって投資家が被るデメリットは株価が安定しにくくなり、変動が激しくなる可能性があります。

株価が安定しにくくなり、変動が激しくなる

株式分割を行うと、今まで売買をしてこなかった層の投資家が新しく参入してくることとなり、頻繫に売買が行われるようになります。
すると、株式分割を行う前に比べて株価が変動しやすくなり、株価自体が不安定になることがあります。
保有している企業が株式分割を行うと発表したら、株価の変動が激しくなるかもなと備えておきましょう。

企業側のデメリット

株主が増えるため、対応・管理のコストが増える

企業は自社の株を保有している投資家へ決算や今後の見通しについてアナウンスしなければなりません。
株式分割を行うと、多くの新しい株主が増えるため、電話対応や、書類での対応、個別の顧客管理のコストが株式分割を行う前よりもかかります。

投機目的の投資家が増える可能性がある

株の流動性が高まることにより、株価が変動しやすくなるため、デイリートレードなどの短期売買を繰り返す投機目的の投資家が増える可能性があります。
企業としては安定した資金調達を行うために、株式分割を行いますので、投機目的の投資家が増えることで資金調達は簡単になりますが、株価の安定性を損なってしまうことがあります。

まとめ

本記事では株式分割について解説しました。
まとめると、

これから株を買おうとしている企業が株式分割を行うと発表したときや、すでに株を持っている企業が株式分割すると分かった時に、びっくりしないように、本記事で学んだことを活かして上手に資産運用をしていきましょう！